結構な額がかかりますよ。でも日本には健康保険制度があります。その仕組みを理解した上で、会社の保険組合には更にいいことがないか、自身で掛けている保険金が降りないか、などを確認しましょう。
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治療にかかる費用
がんが発覚するのは当然何かきっかけがあります。私の場合は病院で大腸内視鏡検査を行なった結果でした。
とにかく、どの部位のがんであっても何らかの検査で発覚し治療するという大きな流れは変わりません。つまり、検査の段階から医療費はかかるわけです。
どれくらいかかるの?
そんなの一概には答えられませんよ。
検査が長引けばその分かかるし、入院が長引けばその分かかるし、私のように継続治療になれば、毎月毎月医療費はかかります。気にするべきは、最大いくらを覚悟する必要があるのか?です。
高額療養費
ご存知の方もいるでしょう。ざっくり言うと、月に支払う医療費に上限があり、それを超えた分は健保が払ってくれるんです。
今は通院でもこの制度が使えるので、私のような継続的に通院治療を行なっている場合は、ず〜っとこの制度を活用しているわけです。
で、上限っていくら?
はっきりいって収入によります。
70歳以下だとして、5段階ほどの収入分類があり、それぞれで上限額が異なります。多数回に該当するとさらに上限額が下がったり、いろいろと複雑ですが、自己負担は確実に下がりますので忘れないように手続きしましょう。詳しくは、協会けんぽの高額な医療費を支払ったときなどを参考にしてください。
でも、正直言ってよくわからないのが実態だと思います。健保に相談するのをおすすめします。
月ごとの上限金額があらかた掴めれば、x 治療月数(単月のみなら1, ずっと継続なら12とか) が年間の上限額だろうということはわかりますよね。ただ注意して欲しいのは、
月ごと、レセプトごと
だと言うことです。
例えば、月末に手術を行い翌月頭に退院するなど月をまたがる場合は、それぞれの月での上限額での清算です。なので、入院(手術)は同月内で完結して退院できるようにスケジュールすることが地味に重要です。
また、風邪引いたので町医者に行った場合との合算はできません。
手続きは?
限度額適用認定書
というものを支払い時(支払いまで)に病院に提示することになります。そのためには事前に健保から交付を受ける必要があります。交付方法についてはそれぞれの健保に確認してください。交付までに時間がかかる場合がありますので、速やかに手続きをおこなうことをおすすめします。
それ以外に気にすることは?
加入している健康保険組合によっては、高額医療費の限度額制度に加えて付加給付金が出る場合があります。これは健保ごとに制度が異なりますから、そもそもあるかないか、どのように請求する(支給される)のかなど、必ず確認しておいてください。
また、がん保険や生命保険からもお金が出るでしょう。この場合は申請に病院に書類を作ってもらう必要があります。退院するまでにそのあたりを事前に確認して、そのために病院に行く必要が無いように準備しておくことを忘れないようにしてください。
入院・手術の場合は支払い額が普通に合計10万円/年は超えるでしょう。つまり、翌年の確定申告で医療費控除が受けられます。この税金還付もバカにならないですよ。忘れないようにしましょう。