がんと闘う男のブログ まめ知識

【大腸がん治療】がん患者のメンタルは正直どうなの?

投稿日:2019年11月15日 更新日:

まず、ひとそれぞれ。それを忘れないように。

ガンの状態も、見通しも異なれば、治療方法、治療ペース、副作用も1人として同じ人はいません。家族、仕事・会社、お金の状況も違うわけですから、ネットに書かれていることをすべて信じる必要はありません。その人にとってはそうなんだ、と割り切ることが必要です。その上で、私の状況を参考までに共有します。

ガンを宣告された時、どう思った?

うろたえる人、目の前が真っ暗になった、なんて話ばかりがよく聞かれますね。ホントにそうかね?と思っています。表に出ている内容なんて、読み手に都合のいいものばかりですよ。そうでない人も相当数いると私は考えています。
私の場合は、

ふうん、そうなんだ

程度の感覚でした。麻痺していたとも言えますが、それまでの人生を振り返って、生き続けることにさほどこだわりを持たなくなっていたので「それならそれでいいや」と悟っていた部分があります。まあ、家族のことは頭をよぎりましたが、、、

ガンになると、考え方とか変わるの?

世の中に感謝、生きていることに感謝するようになりました。

始まりはともかく、事実を受け入れた後はやはりいろいろ考えました。それまで大して波乱のなかった人生だった人でも、まじめに死と向き合うことになります。ステージによってその深刻さは異なるでしょうが、死と向き合うことだけは例外なくガン患者全員が避けて通れない部分です。いろんな判断を行う際の、最終的な比較対象は常に「死んでしまうこと」とに変わります。その意味で、精神的にかなりタフになります

具体的にはどうなの?

私の場合は今後の見通しも想定(予測)でしかない状態で治療に入ったこともあり、まず手術の段階で(物欲、金欲、愛情などの)憑き物がとれました生存率を意識して、5年後の自分はイメージしない(つまり生きていない)ことを念頭にいろんなことを考えるので、一つ一つのイベントを大事にするようになりました。全体としてゆったり、おおらかな方向に性格がかわりました。(せっかちなのは相変わらずですが)

楽しく生きよう、それでいいじゃん

という考えを常に根底に持つようになりました。

本当に平気なの?

平気なわけないでしょ。

ただ24時間死ぬこと考えていたら潰れますよ。結局、

普段は意識しない

ということでごまかしているに過ぎないわけで。でも、ここまで8年とか引っ張るとそんな重い考えなんて気にならないほど日常に埋もれます。ということで日々過ごしています。やりきれない気持ちに襲われることもないわけじゃないです。でも、生きてりゃそれでいいじゃん、と言い聞かせています。

-がんと闘う男のブログ, まめ知識
-, , , , , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【大腸がん治療】抗がん剤治療における、副作用との付き合い方

結構つらいっす。最近はまじ辛いっす。 抗がん剤治療をやっている人で、副作用は全く大丈夫、って人はおそらくいないでしょう。でも、人それぞれです。副作用については対応方法も異なるので、私のケースを紹介しま …

【大腸がん治療日記】大腸がんの治療 (その5 退院)

患者は患部を取り除けばただのけが人。病院はさっさと退院して欲しいのです。次の患者が待っているから。 以下の内容は、私の実話です。 じゃんじゃん歩く 昨日の辛さがうそのように、3日目になると動ける動ける …

no image

【大腸がん治療日記】抗がん剤治療のリアルなブログ (2020/1/9~)

2020/01/09(木) 2020年最初の治療です。 今日は問診時に昨日のPET-CTの結果を聞きました。問題なし。で、次回は5週間に伸びて、その後は6週ペースにすることとなりました。なんというか、 …

no image

【大腸がん治療日記】CT検査(2020年8月)

今年の1月にPET検査を行いました。その後の経過ですが、マーカーは特に問題なく、半年が経過したので、今回CT検査を行うことにしました。2020年8月7日(金)、つまり前回の点滴治療より8日めということ …

【大腸がん治療日記】大腸がんの治療 (その6 抗がん剤治療開始)

あくまでも私の闘病記録です。ドキュメンタリーとしてお楽しみ下さい。 歩く歩く 患部は今やただの傷なので、時とともに回復する。普段から鬼歩きをしていたこともあり、もともと体力は万全。(山手線全駅徒歩7時 …

PAGE TOP