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【大腸がん治療日記】さようなら僕のポート

投稿日:2020年9月10日 更新日:

全開の治療(2020年7月30日)の最後の最後で、長年働いてくれたCVポートが詰まりました。その後の経緯を整理します。

今後の治療について

9月10日の主治医との話し合いで、治療はいったん中断し、今後は定期的な経過観察を行うということになりました。その次回の通院はまだ決まっていません。(9月17日に決まります)

前回の治療

前回の治療は2020年7月30日(木)でした。最後に持ち帰りのポンプを着ける段になったのですが、どうしてもおしっこが我慢できずにトイレに行きました。まあ、これはたまにあることです。

その時、ほとんど点滴が残っていなかった状態だったので、立ち上がって歩いたことにより血圧が上がり、血液が逆流してしまいました。点滴の管が真っ赤になるのですぐにわかります。

いつもならそこから普通に戻せるのです。

ベッドに戻り横になれば、またその血液ごと流れるのですが、今回は様子が違います。非常に落ちが悪いのです。そこで、看護師さんがおかしいと感じていろいろと手当をしてくださったのですが、どうやらもううんともすんとも動かない状態になってしまいました。すぐに主治医が飛んできたのですが、もう時すでに遅し。何をやっても前にも後ろにも動かない。動かないというのはポートに針を入れているのですが、注射器で生理食塩水を強く入れようとしてももうダメなのです。ということで、私の治療は中断、今後のことは別途話し合うということになりその日は終わりでした。

CT検査

実はその事件とは別に、前回の検査(2020年1月)から半年経っていることもあり、CT検査を翌週にスケジュールしていたのです。この結果によって、今後の治療をどうするかを決めようということになっていました。

主治医からの電話

CT検査の翌週、主治医からの電話です。

検査結果は極めて良好。現在の懸念事項無しとのことで、治療はいったん休まないか?というものでした。ここでポイント

医者は治療を止めるとは決して言わない。休む(=一旦間隔を空ける)と言う。

という提案がありました。その上で、

今のポートはもう使えないからすぐに取り出したい、処置が必要になるのでそのスケジュールを決めたい。

ということでした。これは確かにごもっとも。中断するにしても継続するにしても、この今入っているポートはもうダメなのでこれ自体は取り外す必要があるのです。

現在は次回の予約が9月10日に入っています。そこで今後のことを話し合い、同時にポートを取り出すということになりました。

ポート摘出

2020年9月10日です。いよいよです。

主治医が自ら処置してくださるとのことで、予約が午後の3時、つまり当日の最後の患者となりました。

今後については冒頭に書いたとおり。ただし、具体的なスケジュールはこの処置の傷の経過を見てから決めたいとのことだったので、後日となっています。

処置室へ

手術というほど大がかりではありません。とはいえ、メスを使ってばっくり切りますからそれなりに気を使います。上半身裸になり、局部麻酔をして、、、始まりました。

なかなかてこずる

あっさり終わるかと思いきや、途中、何度も苦労します。麻酔がきいているので委託はありませんが、引っ張られる感じは何度もありました。

このポートを入れたのが2011年11月30日です。つまり都合9年弱経っているわけです。管が血管に一部癒着しているとのこと、無理に引っ張るわけにもいかないのでいろいろと苦労されていました。

無地終了

そうは言ってもなんとかするのがプロです。ベテランの先生でもあり、無事に摘出完了。長く感じましたが、その間15分程です。後処置をしてトータルで30分というところですね。

これが現物

ちょっとグロいですが、ご容赦を。自分用の記録でもあるのでしっかり載せておきます。

こんなのが胸にはいっていました。先端のアップです。

20200910 CVポート先端

台座部分には無数の針の跡が見えますね。9年程使っていましたから何度刺したでしょうか、、、こんなに太いチューブが血管の中に埋まっていたのかと驚きました。

反対にちゅーぷの先は血が固まっています。今回の詰まりの原因はこれだったということです。

まぁ、冷静に考えて、無理やり圧をかけてこの血の塊がスポンと抜けてそのまま流れていったらと思うとそれはそれでぞっとします。こんなの絶対にどこかに詰まるだろうと。

ともかく、約9年間僕をささえてくれてありがとう。

圧迫処置して終了

これだけの体積の器具が体内に入っていたので胸の中には空洞があります。ほおっておくとここに血が溜まるので、それを防ぐために今日は上から分厚いガーゼとテープでべったりと留められました。

腕が結構引き連れています。腕は上に上がんないし。

一応痛み止めを3回分だけ処方されました。

翌日傷のチェック

結局、昨晩は特に痛みもありませんでした。さすがですね。かなり腕はいいのだと判断できます。念のために夜に痛み止めを飲みましたが、それだけです。夜は普通にしっかり眠っています。

外科の処置して5針縫っていますから、翌日その傷口のチェックはまあ当然ですね。朝9時に見せに行きました。

非常にきれいで内出血もなし。とのことで簡単な透明テープに張り替えてくださいました。これでシャワーも大丈夫だよ、と。

一晩経ってこの状態。ピンボケですみません。

なんか汁でてるけど大丈夫かいな。次回は9月17日の外来で、糸を抜きます。

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