抗がん剤治療は化学療法に分類されます。局所的な手術で外科的に治療を行う場合とは異なり、がんをやっつける薬を血液を使って全身に届けることによって、見えないがんへの対処をすることになります。以下はあくまでも私のケースの紹介です。
目次
具体的な治療方法は?
化学療法の場合、大きく分けて点滴による治療と経口薬による治療があります。一長一短あるのでしょうが、主治医は点滴による治療を提案してきました。メリットとしては、強めの薬液を直接血液内に注入できるため、経口では使えない薬が使用できることにより、高い効果が期待できることです。
で、実際の流れは?
ここで紹介した当初の治療(mFOLFOX6+分子標的薬)とは異なり、今の私はFOLFIRIという治療を行なっています。流れは以下です。(時間はざっくりです)
- 生理食塩水使って、ポートを確認・・・10分
- 吐き気どめ・・・15分
- イリノテカン+レボホリナート・・・2時間
- 5FU・・・15分
- 5FU・・・46時間
1~4までを病院で、5を自宅(普段の生活で)にて行なっています。このサイクルが4週間に1度となっています。
一昨年までは2週間に1度でした。(約6年間)
最近になって、体が耐えられなくなってきたため治療期間が徐々に延びたのです (これはまた書きます)
46時間ってどゆこと?
治療中はインフュージョンポンプってのを首からぶら下げています。
簡単に説明すると、ゴム風船の中に5FU(抗がん剤の一種)が入っていて、そこからチューブが伸びその先に針が着いています。その針を体内に埋め込んだポート(CVポート: 後述)に挿したままで持続的に点滴を実施するという治療を行なっています。
46時間ちびちびと抗がん剤を入れ続け、終了すると、自分で針を抜きます。
え、抗がん剤って持ち歩くの?
そうです。もっというと、針が刺さったまま2日以上過ごします。治療中はポンプに入った抗がん剤を首から下げて日常生活を送ります(十分に問題なく送れます)。私の場合は、初日の治療でポンプがつくのが午後2時くらいです。翌日(2日目)終日と翌々日(3日目)の午前はポンプがぶら下がったままです。その状態で会社に行っています。そして、会社で針を抜いています。
不便じゃないの?
慣れればそんなものという感覚です。
辛いのは夏場で、針をとめているテープ部分がかゆいのと、針が抜けるまではまともに体が洗えないことです。治療中はポート部を濡らしたくないのでシャワーの際は気を遣います。
CVポート: 参照: 埋め込み型ポートとは
私の場合は右胸に入っています。