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【大腸がん治療】がん患者はカミングアウトしているの?家族や同僚とどう接しているの?

投稿日:2019年11月13日 更新日:

2人に1人ががんになると統計では言われていても、

身近な人でがんの人っています?知ってます?

まあそういう人しかここにはこないのでしょうが。。。

カミングアウトするの?

家族には隠せないでしょう。会社にだって、少なくとも上司には伝えますよね。ただ、その先はケースバーケースでしょう。
同居家族には伝えても、親戚には言わないなんてケースもあるでしょうし。会社の同僚には伝えますか?伝える必要ありますか?友達はどうしますか?

結局はその人の判断でしかありません。

私の場合は、身内(家族、親戚)には全バラし、会社は上司のみ、友人はごく親しい人のみに伝えています。

家族との付き合い方

よくも悪くもなっちゃったものはなっちゃったもの。受け入れてもらうしかないわけで。

当人がつらいのは確かですが、それをぶつけるのはやめましょうまわりだってどう接したらいいかわからないのです。本人が落ち着いていることがまず大事です。入院時を含め、とにかく迷惑しかかけていないことを肝に銘じ、素直に感謝しましょう。治療が継続する場合はもちろんのこと、手術だけで終わりの場合でも、一生感謝しましょう。

継続治療の場合には生活の変化を受け入れてもらう必要があります。治療のペース、副作用などもかかえこむことなく話して共有しましょう。自分から伝えない限り、健常者には副作用や精神的な辛さは絶対に理解されないし、伝わりません

身近な人ががん患者の場合は、とにかくまずその人と話をしましょう。どうして欲しいのかを聞くことが重要。患者はわがままです。気を遣われるのがウザいと感じる時もあれば、気を遣ってくれないからといってイラつく時もあります。どんな時にどうして欲しいのか、都度都度確認するしかないです。そのうち折り合いますよ。

会社との折り合い方

仕事についてはそれぞれの会社次第でしょう。

体調との相談で配慮されることもあれば、全く無視の場合もあるかもしれません。手術のみの場合はそれで終わりなので、上司以外に伝えるのも伝えないのも自由でしょう。それは過去の話なのですから。
継続治療の場合は考えましょう。会社としての配慮はあっても、同僚に伝えていなければそこに配慮はされません。例えば、副作用で辛い時に仕事が回されるとか、飲みに誘われるとか。理由なく断るのは不自然ですよね。がんについてやがん患者について悪気なく話題に上ることもあります。返答に困りますよ。

がんノートにいろんなケースが書かれています。

インタビューされている人みなさん強いですね。よく顔出しなんかできると思います。尊敬します。多くの場合、会社の同僚にもカミングアウトしているようですが、私は上司のみです。

反対に、同僚ががんと闘っている場合はどうなんでしょうね。

カミングアウトされている場合は、家族と同様、本人がどうして欲しいのか聞くしかないでしょう。されていない場合は、、、もちろんうすうす気づいているのであれば、話題にするのは避けましょう。上にも書きましたが、私の場合は何気ないがんの話題には答えたくないです。同僚は知らないわけですから配慮がなくて当然なんですけどね。

よく考えたら、、、

人それぞれなのはその通り。でもがんの状況にも依るかな、と思いました。

よほどのことが無い(命に別状がない)と考えられるステージの人なら周りに伝えることはむしろプラスに働くのかもしれませんね。要するに、いつかは復帰できる前提なので基本は励ましの言葉しかないと考えられますからカミングアウトしても悪い影響は考えにくいです。

ただ、私は違うのですよ。

主治医との話し合いで、治療(大腸の手術+抗がん剤)で完治するとは説明されていません。とりあえず手術で大腸は直す(部位を摘出する)が、転移先の肝臓は抗がん剤で「ひとまず小さくする」としか方針が出ませんでした。医者はガンが無くなるとは絶対に口にしません。ステージ4である私の場合は、手術もできないほど肝臓内に散っている状態なので、一旦、化学療法(抗がん剤治療)で小さくする(あわよくば死滅する)ことを「期待」し続けている状態です。つまり、治療に期限(終わり)はありませんし、この治療は死ぬまで継続か?と時々考えるほどです。そのため、仕事への影響にも終わりが見えません。

そんな先の見えない病状を同僚から聞かされたら、あなたならどんな言葉を掛けますか?

困りますよね?

受け取る側にしても、結局どんな言葉であっても所詮人ごとだし、仮に本気の心配であったとしても、気を遣わせたという申し訳なさがこちらに残るので、いずれにしても気まずくなるのです。

ですから、会社へのカミングアウトは最小限、というのが私の考えです。

それ以外は、、、親族に加え、死んだ時に葬式に来て欲しいなと考える友人・知人くらいに限定しています。

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